雨上がり

雨上がりは、良く釣れると耳にする。水中の溶存酸素量が増えるph値・水温が落ち着く(高水温時)・・雨の程度や時期的なもので変わってくると思うが、一般的には好条件と言われている。では、秋はどうだろうか?その答えを探るべく10月の最終週に涸沼へ向かった。今時期、水温は16~18度を推移している。夏場、灼熱の日差しを浴び、30度を超えていた水温も、この時期になると落ち着く。昨夜から明け方にかけて雨が降ったため、雨水排水の吐出口のあるポイントを選んだ。今回の作戦はこうだまず、吐出口付近で雨で流れてきた餌を物色している鯉を狙い次に、南風で水温が安定する午後に沖から回遊してくる鯉を狙う現地に着き、さっそく吐出口を狙った。すると、、わずか30分でアタリ!!「よい手応えだ!」涸沼特有のゆっくりと底を這うような、重々しい手応え。慎重に引き寄せ、無事にネットイン!引きの割には小さい60台後半の鯉。将来有望な鯉のため、数年後の再会を期待して慎重にリリース。そして打ち替え後、30分でまたアタリ!!「ピピピピー!ピピピピピー!!!」何度聞いても飽きないアラーム音!釣りをしていなくても、似たような音を聞くと思わず反応してしまう事がある・・・「今度も小型か?」竿を手にすると重量級の手応えが返ってきた!!「さっきよりデカイ!!」周りは障害物だらけなので走らせるわけにはいかない!!こちらが勝つには、狭い範囲で疲れさせ...

鯉釣り×赤虫

凄い鯉釣りがある。20年前頃まで北浦の冬の風物詩であった「赤虫での寒鯉釣り」だ。僕は、今年の一月、この釣りをやってみようと北浦に何度か通った。水温は3~4度。 こんな寒空のもと、ましてや現在の北浦で鯉釣りをやってる人など誰一人いない。赤虫釣りのノウハウを当時の「大ゴイ倶楽部」を読んだり、経験者にアドバイスをもらったり、、なんとか見よう見まねでやってみた。この釣りは、餌は赤虫のみ。泥底の窪みやカケアガリなどの赤虫が溜まる所をピンポイントで狙うやり方だ。この広大な北浦で、ピンポイントで狙うなんて気が遠くなるが、実際にメーターオーバーも上がっている。この原始的な釣り方に、狩猟本能をくすぐられた。20年前には存在しなかった、「depper」とオモリで底探りをしたら、なんとなく地層の変化点が見つかった。そこに、仕掛けを投げ込んだ。朝6時に、仕掛けを入れてから6時間が経過。「まったく・・・釣れる気がしない」おまけに、北風が強くなってきた。「・・・今日も駄目か。」いつものように弱音を吐いてあきらめて、帰り支度を始めた時、わずかに竿先が動いた気がした。そして、ミチイトが手前に弛んだ。「ナマズ??」あまり期待せず、リールを巻くと、獲物の感触が伝わってきた。「鯉だ!!」はやる気持ちを抑えて、慎重に獲物を寄せる。釣れたのは、50cm程度の小鯉。型は小さいが、この釣り方、この時期、このフィールド...

#涸沼#新規ポイント

いつものポイントも何回か通ううちに、アタリが遠くなってきた。気分転換に、次なるポイントを探してみた。涸沼は、私有地に囲まれているため、釣りができる場所が限られている。のびのびと釣りができるメジャーポイントは、シーバス釣りのアングラーや地元のハゼ釣り師、鯉釣り師で溢れるため竿を出す気が失せてしまう。ましてや、自分のような短時間で勝負したいものには、スレきった人気ポイントでは結果は残せない。そんなわけで、国土地理院の地形図を眺め、人気が無く、良さそうなポイントに行ってみた。さっそく、deeperとオモリで探ってみた。このポイントは、涸沼には珍しく岸際から割りと深さがある。もちろん、水通しも良い。新規ポイントだったため、珍しく竿を3セットも用意した。エサは涸沼仕様のさなぎたっぷりのダンゴ。2本は本命のポイント、1本は、直感で選んだ理屈ぬきのポイント。昼前から始め、午後の上げ潮に期待した。午後2時。竿先が大きくお辞儀した。「ジジッジジッジジジー!!!」リールから、勢いよくミチイトが出ていった。「直感で投げたポイントだ」新規ポイントの初アタリほど、うれしいことはない竿を手にすると、重々しい感触が伝わってきた。「絶対に逃してたまるか!!」いつも以上に竿をもつ手に力が入るそんな心境を悟ってか、獲物は底を這うように抵抗し、なかなか水面に姿を現してくれない、、約10分間、慎重に獲物を泳がせ、弱ったと...

#涸沼#巨鯉#釣り

10月に入り、秋本番・・水郷の鯉では満足できず、デカイ鯉を求め涸沼に通うようになった。涸沼は、水郷と同じ遠浅の富栄養湖。違う点は、海と通じている汽水域であり、やっかいもののアメリカナマズもいないこと。水郷の経験から、富栄養湖は水温によって酸素不足(低活性)のリスクがあるため、少しでも風が当たるところ、水通しの良いポイントを選定。現地に着いて、早速、底探りをすると、、手前7mまでは比較的硬い砂底、そこからカケサガリ~9m付近から泥底に変化している。ここ涸沼は、最深部でも3m程度。とりあえず、一本は砂底の上のタナ狙い。もう一本は、カケサガリの途中に落とした。あとは、涸沼ルール(岸から10m以内)を守りつつ、タイドグラフを参考に潮位で打ち返しのタイミングと投入点を微調整するのみ。昼前から東の風が吹いてくる。風は波となって豊富な酸素とプランクトンを運んでくる。そして、餌がたまるところに、鯉はやってくる。そんな都合のよい妄想をしていたら、よい風が吹いてきた。開始から2時間で早速アタリ!!スピードは無いが、重量級の手応えで、大物を確信!途中、何度か障害物に突っ込まれそうになったが、慎重に何とかネットイン!!いきなり、93cmのメス鯉。ここまでは、計算通り。しかし、その後、2時間はアタリなし、、、鯉釣りは難しい。読み通りいくこともあれば、全くいかないことも、、今日は、もう駄目かと思い、しばらく景...